客先常駐
客先常駐(きゃくさきじょうちゅう)とは、エンジニアが自社や自宅ではなく、契約先であるクライアント企業のオフィスに出社し、そこで業務を行うスタイルです。「オンサイト」とも呼ばれます。2025年現在、フルリモートが普及した一方で、大規模プロジェクトや高セキュリティ案件、そして「上流工程」においては、依然として重要性の高い働き方です。
【警告】「常駐」と「偽装請負」を分ける境界線
客先常駐で働く多くのITフリーランスが直面する最大の法的リスクが「偽装請負」です。
SES(準委任契約)や請負契約にもかかわらず、クライアントの社員から直接「この機能を先に実装して」「明日は9時に来て」といった具体的指示を受けている場合、それは法律違反(二重派遣・偽装請負)の疑いがあります。
- 指揮命令権の所在: 指示はあくまも契約主体(エージェントや自社)を通さなければなりません。
- 勤怠管理: クライアントが休暇や始業時刻を決定することはできません。
2025年、客先常駐は「ハイブリッド」へと進化する
「毎日満員電車で通勤する」という従来の常駐スタイルは、AI時代のエンジニアには不評です。現在主流となっているのは、**「週2日は対面で濃いコミュニケーションを行い、週3日はリモートで集中開発する」**というハイブリッド型常駐です。
常駐だからこそ手に入る「無形の資産」
リモートワークでは画面越しの情報しか得られませんが、常駐することで企業の「文化」「現場の悩み」「非公式な意思決定のプロセス」が見えてきます。これら(ドメイン知識)に精通したエンジニアは、単なるコードの書き手ではなく「ビジネスパートナー」として重宝され、AIには代替できない代替不可能なポジションを築くことができます。
まとめ:常駐を「使いこなす」エンジニアになれ
客先常駐は「場所を拘束される苦行」ではありません。クライアント企業の内部に入り込み、信頼を勝ち取り、最先端のビジネスに触れるための「最強のパスポート」です。法的なリスクを正しく理解し、自分のバリューを最大化できる距離感を主体的に設計すること。それが、2025年以降も稼ぎ続ける常駐エンジニアの姿です。